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Our ideal

♪dialogue, dialogue, dialogue...
対話のピンポンを繰り返すなかで、目指すべき方向がすーっと収斂していくこと。

 

「対立から共生へ、議論から対話へ」

On Dialogue 
著= David Bohm


たくさんの言葉を使って「共通認識できた!」と思っていても、相手に伝わっていなかったら、それはモノローグにすぎません。
 
"対話の目的は、物事の分析ではなく、議論に勝つことでも意見を交換することでもない。いわば、あなたの意見を目の前に掲げて、それを見ることなのです"
 
様々な問題を抱えるクライアント企業に、ある日突然「黒船来襲!」的にスーパーデザイナーが現れて、スーパーな企画、デザインを書き殴って帰り、その企業はすっかり信用して、すっかりおまかせで、すっかり問題が解決して、その後すっかりスーパー企業になりました。…ってそんな話、おもろいですか?
 
問題の解決には、時間もエネルギーもたくさん使わないといけませんが、こんがらがったスパゲティのような企業の抱える問題に対して、ひとつひとつ対話を重ね、まずクライアント企業様が自らの問題を認知する。それからご担当者様と一緒に問題に対して解決策を探る、悩む、やってみる…。
 
そうすることで、あらゆる取り組みひとつひとつがクライアント企業の(血)智となり肉となる。企業活動は、合理性だけでは片付かない、泥臭い改善の集積ですから、商品開発も広告販促施策も広報も、その企業らしい文化の上でしか咲かない生モノなんですね。
 
  与えられただけの美しすぎる衣装は、着こなせないのです。
 
学術的に完璧なデザインシステムを押し売りされるより、企業様の身の丈にあった、使いやすいデザインシステムの方が都合がいい場合もあります。
 
いつでも 「クライアント様との対話」を基本に、本質的な問題発掘とフレキシブルな問題解決で、あらゆるコミュニケーション活動をサポートしていきたいと考えております。

Learning Organization(学習する組織)

アメリカの物理学者デイビッド・ボームは「dialogue」が「dia」(流れる)と「logos」(意味)から成り立っていることに注目し、ダイアローグを新しい視点から見直す道を開きました。

「ダイアローグとは、自分の考えをはっきりと述べつつも、自分の主張や立場に固執することなく、自分と相手の思考のプロセスに注意を払いながら、その意味を深く探求することによって相互理解と共通の理解を見出すための会話の方法である」

 
どちらの主張が正しいかを争ったり、相手を説得するのではなく、率直に意見交換をすることにより、 共通理解を探し出すことだと言ってもよいでしょう。

「ダイアローグ」は、しばしば「ディスカッション」と対比して説明されます。
 
ディスカッションは、 相手を説得し結論を出すことを目的としていますが、ダイアローグでは 意味を探求し、共通の理解を得ることを目的としています。
 
ミッション、ビジョン、バリューなどを共有することが、ナレッジ企業への条件といわれる今日、そうした目的共有のために、社員全員がその意味・意義を自分のものとして納得するためのプロセスとして、「ダイアローグ」による会話を重ねることはとても重要です。
 
「ダイアローグ」は時間をかけてコンセンサスを求める話し合いを延々と続ける、という「日本型」の経営に通じるといえるでしょう。
逆に、限られた時間に多数決で右か左かを採択するような場にはふさわしくない手法です。
 
たとえば〈焚き火〉を囲んで
オレたちってよぉ、馬鹿やったけど、間違ってなかったよな…

などと、みんなでずーんと腑に落ちるような話に〈ダイアローグ〉はふさわしい。
時間をかけて、ひとつずつ確かめていく、澱のように少しずつ溜まっていく共通理解のような議論。
 
事業の目的や自らの存在意義など〈意味〉を共有したいときに、時間はかかるし、エネルギーもたくさん使いますが、みんなが〈すーっと〉腑に落ちていくことが肝心な場には、もっともふさわしい手法になると思います。