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教室開業・運営のデザイン

どうやって、そんな理想の教室にできるの?

遠くに据えたVision から、明日の行動まで、分解して考えてみる

「いつか理想の教室にするぞ」と毎日を過ごしていても、理想の教室運営にはなかなか近づいていかない。

どうやって理想に近づいていくのか、それには【設計図】が必要です。

設計図には【手順】があります。
むやみやたら、手近にできそうなことから始めても、うまく組み上がらないのです。

your Classroom

 
さて、ようやく Vision は定まった。
では、どうやってその理想の教室に近づいていけばいいのでしょう。
 
  • 出店立地は、理想的な場所をもう手に入れている。
  • 開店のための資金も潤沢にある。

 
そんな好都合の条件を、すでに「持っている」人ならともかく
教室を開いてみたい人のほとんどは「持って」いません。
 

ゴールに向けた長期的な目標を設定してみる

 
Vision を叶えるゴールを、仮に3年先に据え、逆算して3年計画を立てます。
5カ年でも、10年でも構いませんが、まぁはじめの一歩は、個人でもまだイメージしやすい3ヶ年で。
 
企業での3ヶ年計画は「中期計画」くらいのタームに分類されることも多いようです。
 
1年という単位で目標を設定しようとすると、現状からの延長線上の発想しか出てこなくなりがち、自分で「まぁ、このくらい?」と叶えやすい制約を定めてしまうそうです。
 
「3年先」と考えてみると、世の中がどんなことになっているか想像がつきませんよね。
2019年末に、その先2年以上に渡り世界中でコロナ禍に見舞われ、2022年にウクライナ危機が勃発するなんて、誰が想像できたでしょうか。
 
3年先という未来を思うとき、大胆な発想で思い切ったVisionと夢のある目標を描くことができそうです。
 

□3年目(      を達成)
□2年目(      を達成)
□1年目(      を達成)

 
計画の目標を達成できたか判断できるためには、定量的な目標値で設定しなければなりません。
 
「定量的」とは、数値・分量で表すことができる、ということです。
その目標を達成できたか、誰でも同じ基準で評価できることが大切です。
 
ダメな経営者は「まぁまぁ、だいたい頑張ったから、良かった」と、数字と自分にとても甘いです。
 
ダメな経営者は「定性的」に目標を定めます。

☓ みんなで力を合わせ、売上げアップをめざします
☓ できる限り集客にチカラをいれます
☓ 真剣にお客様満足度向上に取り組みます

こんなもの(↑)は目標とは言えません。
個人の振る舞いを感覚的にしか評価できない、学級会の努力目標です。
 

  • 果敢に
  • しっかりと
  • 地に足をつけて
  • 全力で

どこかの国の総理大臣の口からよく出てくる形容詞ですね。
定性的な物言いしかしていないので、達成できたかどうか、誰にも評価ができません。
 
これが上場企業なら、株主総会で経営陣は株主からボコられて、退任に追いやられます。
 
たとえば、このホームベーカリー教室では、以下のような3年計画を書き出してみました。

初年度は、生徒さんを増やして、自分ひとりでがんばってみよう
2年目は、リーダー格の生徒に、自分の至らない部分をサポートしてもらおう
3年目は、生徒の中から講師に格上げできる人を育て、教室の定員を拡大できるよう準備を始めよう

 
なんとなく、教室の様子が目に見えてくるようですよ。
生徒を育て、2年目にはレッスンの補助もできるスタッフに引き上げ、自分をサポートしてもらう。
具体的な目標で「実現できるかもしれない」と頑張れる気がしてきます。
 
いきなり「年商1,000万!」と、根拠のない目標をぶち上げる人より、よっぽど堅実な構想ではないですか。
 

中期目標の設定

3ヶ年目標を定量的に定め、その目標を達成するために、
その1年間をさらに区切って、こんなことを叶える、こんなことができるようになる、と小さな目標を置いていきます。
 
3ヶ年計画を「長期計画」とすれば、1年間を分割したより細かい計画は「中期計画」とでも呼びましょうか。
 
上場企業でも、1年を3ヶ月ずつ4分割して(四半期:クォーター制)株主に対して、1年に4回業績を報告しています。
 
こんなふうにして、叶えられそうな「小さな目標」を実行していくことでしか、大きな目標は達成できません。
それは大きな企業でも同じことだと思います。
 
■初年度中期計画(4Q制)

1Q:生徒集客に集中(水曜・土曜/生徒6人)
2Q:発表会企画計画(水曜・土曜/生徒12人)
3Q:発表会向け試作(水曜・土曜/生徒18人)
4Q:発表会実施(水曜・土曜/生徒24人)+新年度生徒(月曜クラス)募集!

 
はじめから無理せず、週2回のレッスンに限定していることも、小さく始める教室にはいいことかもしれません。
 
「私、がんばる!」と、はじめから全力疾走できる人はいいのですが、「はじめての教室運営、不安しかない」と思う人は、これまでの生活習慣から激変しない程度の、余裕を残すくらいのスロースタートで始めることをオススメします。
 
この中期計画のように、あなたひとりで教えられる生徒の定員や、生徒の成長など内部要因の変化を想像して、書き込んでいきます。
 
そうすることで、毎月の売上金額(収入)、その時点ごとに必要な資金(支出)も、より具体的に(定量的に)勘定ができるようになります。
 
そのうちにライバルの教室が近くにできたり、周辺環境が変化することによって、教室運営にふさわしい立地でなくなっていくことが、無いとはいえません。
 
3年間には、いろんなことが起きます。
世の中の出来事は想像できませんが、教室内で起きる変化は想定内のこととしてイメージできるようになっていきます。
 
一マスずつ書き出していきましょう。
 

目前の目標設定

 
さらに[月次目標]や[週目標]を設定すると、本日・ただ今・この瞬間がんばって向き合うJob がはっきり自覚できて、効率よく目標のクリアに邁進できます。
 

今月の目標「新規入会者キャンペーン〜教室の仲間を○人増やそう!」
   ↑
今週のやること「集客チラシを商圏の各戸に合計1,500枚配布」

 
このように[今月の目標]を定めたら、その数値を叶えるための具体的な小さな単位の施策[今週のやること]を設定し、実行します。
 
「スタッフ全員で新規入会者を増やそう!」と掛け声だけでは、スタッフがそれぞれなにをすればいいのか迷うだけで、バラバラの行動が目標達成に結実しないことになりがちです。
 
【戦略立案】とは、目標の設置と、それを叶える行動(任務)をセットで組み立てなければいけません。
 
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これから教室をはじめたい、けれど開業資金も持ち合わせない、
という、ビジネスコンサルティングに依頼できないような方向けに、
弊社は経営指導のプロではありませんが、小さな教室開業に向けて
「お金をかけずに、なんとかやっていく」ための各種ご相談を行っています。